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集集線

2009年6月28日、先週に引き続き、台湾出張中の休みができたので、集集(ジージー)線に乗車してきました。
彰化(ジャンホア)駅から車埕(チェーチェン)駅行き区間車に乗りました。
5両編成のディーゼル車で、側面はラッピングされて観光列車をアピールしているようです。

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一番後ろの車両に乗ったのですが、他に乗客がいなく、この写真のように一人占めでした。
ロングシート車ですが、窓上の座席番号をみると、窓側、路側の番号になっていたので、元々はクロスシートだったのでしょう。せっかく、ラッピングもしているので、次はシートをクロスシートに戻して、より観光列車色を強くしてもらいたいです。

 彰化から二水(アースゥイ)までは、西部幹線を行きます。二水からいよいよ集集線に入ります。
二水を出て暫くは幹線と並行に走りますが、ほどなく左側に離れると源泉駅に到着します。
この辺りは、平坦で、水田やバナナ畑が続いています。
 同じような風景が続いて濁水駅。この駅で上下線の交換がありました。駅を出て、すぐ右側に、かつての台湾中部大地震の残骸のモニュメントがありました。グニャグニャに曲がった線路や倒れた高圧線等がそのまま残っており、地震の強さが実感できます。 この辺から山登りが始まります。
 次の龍泉駅の前後には、楠の大木に囲まれており、「集集緑色隧道」と呼ばれています。
この辺りが集集線のハイライトのようで、沿線でも列車の写真を撮っている人達がたくさんいました。
次の集集駅は、帰りに途中下車しましたので、後ほど。
そして水里駅に停車すると、次は終点の車埕です。

終点の車埕駅に着くと、折り返しを待っている人がホームにたくさんいました。
ローカル線の終着駅というより、観光駅の様相でした。

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 構内は広く、かつては貨物がたくさん止まっていたと思われますが、現在は、ほとんど線路が残っていませんでした。駅の少し先には、台湾で一番大きなダムが見えます。このダムの建設のためにこの路線ができたようです。
 委託業務のような感じで切符も売っているようでした。入場券を買おうと試みたのですが、言葉が通じず、何とか入場券を買おうとしていることが解ってくれたようですが、勝手に入って良いような手振りをされてしまいました。
おそらく入場券は無かったのでしょうか。
 この駅での折り返しは、10分程度なので、スナップ写真を適当に撮り、再び列車へ。帰りは、大変な混雑で、通勤列車さながらでした。

 途中の集集駅で途中下車しました。ここも観光客でごった返していました。
駅舎は、日本の統治時代にできたようですが、大地震で壊れてしまい、その後復建したと、駅横の案内板にありました。駅前では学生が踊りを披露していたり、出店があったりと、賑わっていました。

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この駅前にもシェイ型機関車が保存されていました。しかし、常に子供たちが群がっており、機関車だけの写真は撮れませんでした。台湾でもSLは大人気です。ここにも、ちゃんと屋根が付いており、SLは大切に保存にされています。

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 この辺りは、ソーセージが有名なのか、あちらこちらで売っていましたが、暑さのため、結局食べませんでした。
 駅から車埕方面へ線路に並行してサイクリング道路があり、この道路にナロー風の線路が埋め込まれていました。この線路を追っていくと、途中に蒸気機関車らしき車両と客車もあり、車庫のようにもなっておりました。
車両の様子からは、動けるようにするには、相当の整備が必要でしょう。
後で調べたところ、この線路は、観光用に作ったのですが、認可が下りず、放置されたままのようです。

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この近くで集集線の走行写真を撮りました。
ヤシの木をバックに、南国の雰囲気が出ています。

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 集集駅は、ちょうどホームの改良工事中で、本来なら、交換可能なのでしょうが、片面のみしか使用されていません。ホームの一部が近代化されてしまうと、かなりアンバランスになってしまうと思いますので、それなりに、レトロな感じに仕上げてくれることを願っております。
駅舎自体は、昔の面影を十分残しており、手動の転轍機も駅舎横に現役さながらにありました。

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 駅で待っていると、遠くから列車がタイホンをけたたましく鳴らしっぱなしでやってきます。
その方向を見ると、なんと列車が近づいてきているのに、平気でみんな線路を横切っています。
しかも踏切もないところでです。
 運転手も横断者もお互いに承知しているようで、列車も急ブレーキかけることもなく、そのまま向かってくるし、横断者も途中で立ち止まったりと、この状況を楽しんでいるかのようにも感じました。
これも台湾らしさなのでしょう!

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 この列車も混んでいましたが、なんとか座ることが出来ました。

緑色隧道など、じっくり見たいところが多いので、再び訪れたいと思います。

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