足尾界隈
2009年8月1日、足尾方面へ行ってきました。
まずは、足尾駅構内の様子です。
キハ3035が、最近塗装を塗り直して、綺麗になっていましたが、残念ながら他の留置車両の間に挟
まれていました。
スイッチャー達は、シートを被されており、大事に保管されているようでした。
(キハ3035) (スイッチャー)
ガソリン用貨車タキ35811と、かつて足尾線でも活躍していた濃硫酸用タキ29312、「タキさん」と呼ばれていたらしいです。貨車に愛称が付けられるほど、親しまれていたのでしょうか?
(タキ29312) (タキ35811)
今は、ボロボロのキハ3570ですが、近々、こちらも塗装を塗り直して、綺麗に整備するようです。
(キハ3570)
これらの車両は、将来、足尾駅博物館として保存されるようです。
特にイベント等なかったのですが、数人、同じようにこれらの車両の写真を撮りに来ており、意外と(失礼!)、人気があるのだと思いました。
構内の近くに建設中の建物がありますが、こちらは、博物館ではなく、某会社の寮だそうです。
足尾駅は、古くからの面影を残しており、昭和時代へタイムスリップしたような感じです。
駅の端には、国鉄時代から存在していたと思われる駅名板も残っていました。
通洞駅の近くにある、足尾歴史館にも立ち寄りました。
ここでは、加藤製作所のディーゼル機関車の運転がおこなわれていました。
(試運転中) (客車乗車中)
ここでは、毎月第一土曜日に運転会をおこなっています。
我々が着いたときは、まだ準備されていませんでしたが、急遽整備をしていただき、試運転後、乗せていただきました。
久々の運転とのことで、初めは、なかなかエンジンが駆らなかったのですが、暫くして無事エンジン音も高らかに目覚めてくれました。
ここは、元々はスケート場だっだところで、線路の敷設の最終仕上げには、JRで保線されている方々がボランティアで調整してくれたようです。
1周約200m程の周回線路があり、他にも興味深い車両達もありました。
来週にお披露目される、ガソリンカーも最終調整に入っているようでした。
このガソリンカーは、かつて、足尾の街中を走っていたもので、それを復元したものです。
歴史館内には、当時の真が展示されており、かなり賑わっていた様子を伺い知ることができます。
この車両の特徴である、フォード製のエンジンが見つかったので、それを搭載して復元されました。
どういう語源かは不明ですが、「定時」と呼ばれていたようです。
(整備中のガソリンカー)
客車も、当時使用されていたものを復元中で、こちらも近いうちにお披露目されるようです。
ここでは製作されていないようで、その姿を見ることはできませんでした。
当時の設計図があったらしく、忠実に復元されるようです。
折角なので、近くの足尾銅山観光にも寄りました。
ここには、当時銅山で使用されていたトロッコに乗車できます。
この先頭の機関車は、なんとアプト式機関車で、途中の中間駅まで、ブレーキ役で連結されています。
ゆっくりした速度で坂を下っていきます。
中間駅では、客扱い無しで、機関車の切り離しのみ。機関車が側線に入ると、すぐに客車のみで出発します。
客車は、バッテリー駆動のようで、こちらは、程好いスピードで銅山の入り口に吸い込まれていきます。
坑内は、かなり涼しく、避暑に最適でした。
100m程入った所で停止して、ここで全員下車します。すると、あっという間に客車は引き返して行きます。
この先は、総延長1200kmにも及ぶ坑道になっているようですが、立入禁止です。
その代わり、サーチライトが設置されており、奥の方まで見れるようになっています。
坑道は、思った以上に狭いので、ビックリしました。
坑道を一旦戻り、右手に見学通路が延びています。
年代順に作業方法の変遷がわかりやすく展示されています。
展示通路を進んでいくと、先程の中間駅の所に出ます。
帰りは、残念ながら、トロッコには乗車できませんが、ここで、機関車の切り離しや、坑道へ入っていくトロッコの様子を見学することができます。
かつて、坑内で活躍していた、可愛らしい車両たちも展示されていました。
この日は、わたらせ渓谷鉄道で、トロッコ列車の運転があったので、こちらも撮影しました。
趣のある上神梅駅の駅舎を絡めて撮影しようと思ったのですが、思うような構図にはなりませんでした。
この駅は、国の登録有形文化財にも指定されている、由緒正しい木造駅舎です。
(上神梅駅を通過するトロッコ列車) (上神梅駅)
8月8日、9日には、前述のガソリンカーの復活を祝うイベントもありますので、是非とも訪れてみてください。
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